将校の4分類
“あるとき、どのような視点で部下の将校を判断するのか、と聞かれた時、ハマーシュタインはこう言った。
「私はね、部下を4つのタイプに分けるんだ。
利口な将校、勤勉な将校、馬鹿な将校、怠け者の将校、にね。
たいていの場合、ふたつのタイプが組み合わさっている。
まず、利口で勤勉なやつ。
これは参謀本部に必要だ。
次は、馬鹿で怠け者。
こいつがどんな軍隊にも9割いて、決まりきった仕事に向いている。
利口で怠け者というのが、トップのリーダーとして仕事をする資格がある。
難しい決定をするとき、クリアな精神と強い神経をもっているからね。
用心しなきゃならんのが、馬鹿で勤勉なやつだ。
責任のある仕事を任せてはならない。
どう転んでも災いしか引き起こさないだろうから」”
日本ではゼークトの組織論として知られている話です。
利口な怠け者は、司令官ないし指揮官に
利口な働き者は、参謀に
馬鹿な怠け者は、兵隊に
馬鹿な働き者は、銃殺するしか無い
部活や職場の人間を思い浮かべると、なんとなく想像がつくのではないでしょうか。
なぜこの話をしたかというと、これが勉強にも関係していそうだからです。
勉強における組織論(仮説)
利口な怠け者:数学筆頭に理科、社会、国語がよくできる。
利口な働き者:全般無難。
馬鹿な怠け者:全て苦手。
馬鹿な働き者:英語だけ得意。
中学受験で良い学校に行く生徒は利口な怠け者タイプが多いです。効率よく勉強をこなしていくタイプです。
ただ、そういった生徒たちが英語が苦手というケースがよくあります。
また、英語が得意ですと言って入ってきた生徒で、他の科目が壊滅的というケースもよくあります。
おそらく、英語だけ他の科目と勉強方法が違うのです。
数理社国の勉強法
これらの科目には本質があります。
数学や理科、国語は本質を理解すると圧倒的に少ない勉強量で点を取れるようになります。
どうしたら、もっと少ない計算量で解けるか。どうすればこの公式を覚えないで済むか。
利口な怠け者タイプは偏執的なまでに楽な方法を考えることに固執します。
それが、入試で合格点を取るという目標ににおいて、一番効率的かどうかは別として。
社会は暗記と思われがちですが、これも流れを理解すると、用語は無理でも記述は割と解けてしまいます。
英語の勉強法
それに対し英語には本質的なルールがありません。
利口な怠け者タイプは英語のルールを探そうとします。
しかし、英語にルールはほとんどありません。
英国人がそう言っているから、というのが全てです。
knife「ナイフ」
普通に考えたら「クニフェ」と読みそうなものです。
kを読まなくなったとか、庶民が読めないように支配者層が変な綴にしたとか、いろんな説があります。
英語というのは一時が万事そんな感じ。
そうだから、そうなのです。
そんな英語の勉強、馬鹿な働き者は得意なのです。
何も考えずただやるというのがベストプラクティスだから。
勉強シフト
今までの自分の成功体験を捨てて別の方法を取るというのはなかなかに難しいことです。
利口な怠け者は、今までの勉強方法で英語に向き合おうとしてはいけません。
何も考えず、ただ時間をかけることが正解である時もあるという事を理解しましょう。
利口な働き者はそのままでも大丈夫です。
もっと深く考えたほうが良いですが、受験レベルならそのままでも逃げ切れます。
馬鹿な怠け者は、全てを変える必要があります。
先ずは英検から始めましょう。スタートラインに立つのです。
馬鹿な働き者は英語の成功体験を捨てましょう。
努力量は正しいですが、頭を使っていません。もっと楽な方法があるのでは無いかと考えてみましょう。