保護者会

第0回

中学生になると親の影響力は半減します。高校生はほぼゼロです。

その代わり友人からの影響の比率が増えます。

親が大きな影響を与えられるのは小学生の間。

何らかの影響を与えられるのも高校に入るまでです。

その間に勉強をする土台を築く必要があります。

小学生の時に英検を取っていたのに、中学で伸び悩む子。

スポーツしかやってなかったのに、中学で急に伸びる子。

今まで色々な生徒を見てきましたが、伸びる子達には共通点があります。

それが土台です。

土台さえ出来ていれば学力はすぐに伸びます。

その土台は大人なら誰もが持っている当たり前のものです。

もし、もう一度中学生になったらオール5取れる気がしませんか?

分からないことは先生や友人に質問できるし、読書感想文はもう少しうまく書けるし、教科書も自分で読めるし、教養もある。テスト勉強の計画だってもっと上手くたてることができる。

大人なら誰でも持っている普通の力を、早めに子供に教える事が土台を築くということです。

それら社会人としての基礎力を、親が子供に教える方法を教える講座です。

基礎力は身につけるのに時間がかかります。

塾で身につけさせるには物理的に時間が足りません。

学校は長時間行きますが、勉強を教わる所で基礎力を鍛えてくれる場ではありません。

子供の基礎力を鍛えるのが親の仕事です。

前提となる知識

  1. あなたの子供はどこまでも伸びる力を持っています。
  2. あなたの行動は子供の能力に多大な影響を及ぼします。
  3. 思いついたことは全てやりましょう。悪影響になることはほぼゼロです。

予定

  1. しつけ
    1. 親の言うことを聞かせる方法
    2. 柔軟性
    3. 本が身近な環境
  2. コミュニケーション
    1. 話す力
    2. 空気を読む力
    3. 聞く力
    4. 質問力
  3. 勉強への向き合い方
    1. ストレス
    2. 課題発見力
    3. 計画性
    4. 実行力
  4. 一流への道
    1. 教養
    2. 主体性
    3. 働きかけ力
    4. 論理的抽象的思考力
    5. 創造力

第1回  しつけ、規律性を高める。

a 親の言うことを聞かせる方法。

親が子供に影響を与えるために、先ずは言うことを聞かせる技術をみにつける必要がある。

簡単に言うとご褒美でつる。別名褒めて育てる。

詳しい内容は「応用行動分析学」で検索。

懸念:主体性が育たない、ご褒美でしか動かない、交渉してくる

勉強したら良いことがある

ゲームをやめたら良いことがある。ゲームよりも好きなものが必要

親の言うことを聞いたら良いことがある。

行動の後に褒美

ご褒美はランダムな方が効果的

好きなことランキング例

  1. 食べに行く
  2. 遊ぶ
  3. おやつ
  4. お金
  5. 褒める

好きなことの調べ方

行動を見る。

行動が増えたなら、その後の出来事は好きなこと

ポイントは普段から褒美を与えすぎない事。

お年玉で1万円もらうと、百円の褒美としての価値が低くなる。

叱ることの難しさ

行動を作るより、無くす方が難しい。

隠れて望ましくない行動をするようになる。

望ましくない行動は無視するのが無難

言うことを効かなくなっている時、

「〇〇ちゃん、聞いて」と何回言っても聞かないときは、それが、子供にとって楽しい遊びになってしまっている事がある。

インコは「こらー」と言われると喜んでいる場合がある。

保護者が「〇〇ちゃん」と連呼していたら?

それが褒美になっていないか考えてみる必要がある。

何回も褒美を与えることで、行動を強化し習慣化させる。

勉強する習慣、ルールを守る習慣等、望ましい習慣を作っていく。

マシュマロテストで

1個目を我慢して待てたら2個目をもらえる状況で

我慢できた子供のその後の年収が高いらしい。

勉強をし続ける力を持たせたい。

b 柔軟性

食べ物の好き嫌いがあると、科目の好き嫌いが出がち。

先生の好き嫌いを言い始め、内申が下がっていく。

同じ道を歩くなどの自分ルールやこだわり無くす。

こだわりを無くすことで、親の影響を与えやすくする。

好き嫌いを無くすためには、食べた時にちゃんと褒めることが大事。

c 本が身近な環境を作る。

リビングに本棚を置く

月に一度以上図書館に連れて行く

急に小説を好きになることはない。

順序が重要。

ディズニーの昔の映画(美女と野獣、ピノキオ、アラジン等)が始めに良い。

図書館では子供に興味のある図鑑を選ばせると、本が身近になる。

  1. 専門書
  2. 小説
  3. how to 本
  4. ライトノベル
  5. 漫画
  6. 絵本
  7. 図鑑
  8. 動画

宿題

靴を揃えさせ、習慣化する。

食べ物の好き嫌いを無くす。

多摩図書館に連れて行く。

第2回    コミュニケーション

最重要な回です。

今回の要点を一文でまとめると「親子で沢山会話をしましょう」

その必要な会話の内容と能力を細かく分けて説明します。

厳密には違いますが言語能力=コミュニケーション力と思って下さい。

中学生になれば年齢相当の言語能力を獲得できるかと言うとそうでもない。

中学1年の生徒が、小学校2年生レベルの言語能力というケースもあった。

言語能力が学校で伸びると思っていたのだが、最近の子供は親が意図的に鍛えないと中学レベルまで成長できない。

コミュニケーションの量と質を上げる

a 話す力、アウトプット力

人は動物と違って自分の考え気持ちを話す事ができる。

コミュニケーションの能力こそが人間の証明。

子供が話してきた時にご褒美を与え、習慣化する。

子供の話を無視すれば、話さない子になる。

順序

  1. 今日何があったか発表させる
  2. 今日あった面白いことを発表させる
  3. 本の内容を発表させる
  4. 本を勧めさせる
  5. 比喩で説明させる

先ずはおしゃべりにする。

「今日は何があった?」

「いつもと同じ」

「……」

うまく質問する。

「その時〇〇くんはどうしていたの?」

と膨らます。

相槌の種類を増やして子供の話を喜んで聞いていることをオーバーに表現する。

なるほど、たしかに、すごいね、へえ~

2語分で話している子は2語分までしか読めていないかもしれない。

長文で話している子は長文が読める。

☆「何か面白い本はない?」と言って本の要約をさせていたので読書感想文は簡単でした。

国語の長文も困ったことはありません。本を沢山読んでいたので、漢検を受けなくても、漢字で困ったことはありません。

図書館に通って、興味を広げて〇〇博士にしてあげてください。

なにも興味が持てなさそうな子は歌。

歌詞を暗記して歌えるように、沢山歌えるようになると自信もつきます。

b  空気を読む力、情況把握力、文脈把握力

これが無いと、国語の4択問題で出題者がどんな気持ちで作っているのかがわからない。

数学の応用問題で、難解な表現になっているが、要は出題者が、関数と速度の組み合わせ問題にしたいんだなって、汲み取ってあげる力が必要。

常に他人が何を考えているのか想像させる。

対人ボードゲームで常に相手があることを意識させる。

鍛え方:ロールプレイング

「アホって言われた」

なんて言えば良かったかな?

「そういう事言わないでって言う」

そしたらなんて言ってくるかな

「わかったって言うと思う」

分かったって言わない場合は何を言ってくるかな?

「うるせーバカって言われるかもしれない」

そしたら何て言う?

☆ボードゲームとファンタジー小説

c 聞く力、インプット力

小学生で聞く力がある子は、ごく少数の人気者だけ。

子供に話を聞いてもらう。

  1. 相槌をうつ
  2. 笑顔を心がける
  3. 相手に具体的に質問をする
  4. 相手を褒める
  5. スキを見せる

楽しいものは短時間

「相槌」には5種類ある。これを教える。

1.単純相槌

「うんうん」「へ~」「そうなんだ」「なるほど」「まじか」「うそ」などの一言。

2.反復相槌

これは「映画に行ったんだよ」に対し、「映画行ったんですね」といった具合に返すいわゆる「オウム返し」

3.要約相槌

「それってこういうことですか?」「●●ってことですね」「△△って考えられるかな」など、うまく話をまとめる相槌

4.共感・同調相槌

これは「それは心配ですね」などと自分の感情を示す

5.推進相槌

「その話、面白いね!」「もっと教えて」「その時どうしたんですか?」と言って、相手が話しやすいように促す

☆「お母さんの話も聞いて。困ったわ、どうしたらいいかしら?」

大人と対等だと思っていたので、マンションを選ぶときにも「1階が良いに決まっている、絶対に庭があったほうが良い、あの3階の物件は一部屋少ない、広いほうが良いに決まっている」と

2年生の時、「学校は楽しい?」と聞いたら「「全然楽しくないよ、お母さんといたほうが楽しいよ」「なんで~?」

「誰も僕の話を聞いてくれないんだよ」

「そうか、幼いから、まだ誰も話を聞けないんだね?」「そうだよ」

「それならさあ、ベンベンが一番先に聞いてあげる人になれば?」「なんで?」

「だって、誰かが一番最初に聞いてあげなくちゃでしょう?ベンベンが聞いてあげればみんなが真似をして成長していくでしょう?」「そうか」

「じゃあさ、ベンベンの話はお母さんが聞いてあげるから、べんべんは最初に聞いてあげて」「わかった」

d質問力

質問力を鍛える。全12の中で最重要

疑問を持ち深く考える習慣を付けます。

質問の切り口

<5W1H>

Who(誰が)

When(いつ)

Where(どこで)

What(何を)

Why(なぜ)

How(どうやって)

   質問をしたら、褒美がある。

「うるさいわね、理屈を言うんじゃありません」と言われれば、もう2度と質問してくれないかもしれません。考えるのをやめなさいと言われたのと同じです。

一方、「良い質問ね」とか「面白いこと考えてるのね」と言われたら?
ずっと、質問の子になります。

☆「恐竜と怪獣はどう違うの?」「怪獣は架空のものだけど、恐竜は本当にいたのよ」

その日から、来る日も来る日も恐竜の話ばかり頭の中に、どんどん詰め込む習慣を早く作ってしまえば英単語も怖くありません。

以下の文からいくつ疑問を思いつけるか。

豊臣秀吉の死後、関東を領地としていた徳川家康が勢力を強め、政治を動かすようになりました。1600年には豊臣政権を守ろうとした石田三成らを関ケ原(岐阜県)の戦いで破り、豊臣方についた大名の領地を没収しました。

教育出版歴史p104

質問を教える

「なぜ雲は白いのかな?」

「なぜ選挙をするのかな?」

「なぜ電子レンジで物が温まるのか?」

答えを知らなくてもいいので聞いてみる。

答えを考えさせて「なるほど」って言う

質問力を鍛える

はい、いいえゲーム

今日の夕飯はなんでしょう?

「肉料理ですか?」

いいえ

「魚ですか?」

はい

「ブリを使いますか?」

いいえ

「サンマですか」

はい

「サンマの塩焼きですね」

親子会話スクリプト、口下手 反抗的 学校帰り

「今日は何か面白いことあった?」

「別に」   根掘り葉掘り聞かない。子供は考える時間が必要

「そうなの?」 少し時間を置く

「そう言えば今日の体育はどうだった?」

「えーと」

「お菓子でも食べながら聞かせて」 話したらお菓子がもらえる。行動を強化する

「体育で跳び箱4段跳べたよ」

 お菓子を掴んで立ち去ろうとする。

「……」がっかりした顔で無言。親が騒ぐと子供は喜ぶ。続きはまた後日でもよい。

「4段跳べるのはすごいの?」

「そうだよ。みんなは跳べないから」

「みんなは何で跳べないの?」

「なんでだろう」

「何か飛び方が違うの?」    質問して発話を引き出す

「そうかも、踏み切る力が違うかも」

「それで先生はなんて言ってた?」

「うーん。何も言ってない」

「えー、先生は何で何も言わなかったのかな?」 他人の考えを推測させる

「先生は大人だからもっと跳べるしすごいと思わなかったのかも」

「私は今日ゆりストア行ってきたわ」

「……」 子供は興味なさそうに知らんぷり。

「私の話も聞いてよ」 聞く態度を教える。

「今日ハンバーグにしようと思って、ひき肉を買いに行ったの」

「やったー。ハンバーグだー」

「でもね……」 相槌を誘導する間を作る

「でも?」 

「やっぱり今日は何も買わなかったの」 質問が出やすい、疑問点のある話。

「えー何で?じゃあ今日の夕飯は何?」

宿題:何をしたのか毎日全て聞き出す。

宿題:学校で誰が何を思っていそうか推測させ、それを聞く

宿題:子供に相槌を教える

宿題:子供との会話の際に、何気なく毎回質問をさせる。

3日目勉強への向き合い方

子供が勉強する時に大事なのは歴史の用語を覚えることでも、計算ができるようになることでもありません。

重要なのは

  1. ストレス耐性
  2. 課題発見力
  3. 計画性
  4. 実行力

これらの力を身につけさせることです。

受験で受かる生徒は先取りをしていた子でも、頭の回転が早い子でもなく、上記の能力が高い生徒なのです。

勉強方法を勉強させる必要があります。

中学での成績予測

成績5:10%

成績4:25%

成績3:50%

成績2:10%

成績1:5%

成績の予測方法

①国語の成績を出す

14以下:3

15以上:4

25以上:5

1食べ物の好き嫌いが無い柔軟性
2他人の意見、やり方を受け入れている
3新しいことに抵抗がない
4今日あったことが話せる話す力
5本の内容を説明できる
6比喩を使って説明できる
7その場にふさわしい行動が取れる空気を読む力
8他人が何を考えているのか把握できる
9ボードゲームで大人に勝てる
10相槌を上手く打てる聴く力
11話を引き出すのが上手い
12人気者だ
13良いタイミングで質問ができる質問力
14何にでも疑問を持てる
15具体的で本質的な質問ができる
16ストレスに負けず、常に前向きな行動をとっているストレス耐性
17困難を成長のチャンスとして捉えている
18自分なりのストレス解消法を考え実行している
19現状の成績、点数を把握している課題発見
20自分の何が問題かが分かっている
21自分のすべき課題が今言える
22課題解決のための手順を考え出している計画力
23手順、方法は、常に複数案を用意している
24複数案の中から最適案を選択している
25自ら目標を設定し、その達成に取り組んでいる実行力
26計画通りに実行できている
27困難に遭遇しても、粘り強く行動している
28宿題でもテスト用でも無い勉強をしている主体性
29習い事、部活、学校等に関係ない知識技術がある
30他人が嫌がることも行っている

②体育の成績を出す

運動ができるほうか?

参考値50メートル走

成績4男子:7~7.5秒

成績4女子:7.5~8秒

③大体の成績を出す

国語と体育の平均値

例:国語3、体育5なら残りは4

例:国語3、体育4なら残りは3.5

④得意なものに+1

英語数学国語理科社会技家音楽美術体育
+1要件英検数検基準無し教養無し楽器教養基準
英語数学国語理科社会技家音楽美術体育
予測
参考英語数学国語理科社会技家音楽美術体育
平均433343344
生田544444444
多摩545455544

aストレス耐性

受験や入試で最も怖いのは、やる気が出ないことではなく、受験鬱になること。

受験の3ヶ月前とかに受験鬱になり、塾に来なくなり、勉強も全くしなくなり、最悪受験をしなくなることまである。

今まで全て順調だった人に多い。

受験や入試までに沢山失敗を経験させることが大切。

適度なストレスを与えることで、ストレス耐性を上げる。

  1. 受験、検定
  2. 人間関係の変化
  3. 遊び、趣味の変化
  4. 部活動
  5. ライバルの変化
  6. デジタル化
  7. 長期休暇
  8. 旅行

b課題発見力

自分の何が問題なのかを考えさせる。別名メタ認知。

検定で、ある程度問題集が進んだら、過去問を中心にする。

合格までに何が足りないかを考えさせる。

課題は何か

例:合格点まで10点足りない

真の原因は何か

例:二次関数ができていない。

対策

例:二次関数を復習する

c計画性

発見した課題と対策をどの期間でどれくらいやるか計画をたてる。

カレンダーなどを使い、時系列での計画表を作らせる。

やるべき事のチェックリストを作らせるのもあり。

親が計画をたてるのではなく、子供にやらせ、裁量をもたせるのがポイント。

d実行力

あとは、計画通り実行するのみ。

しかし、なかなか計画通りに進まない。

また計画の粗さが露呈することもある。

定期的に実行と計画の評価をし、フィードバックをする必要がある。

評価とフィードバックはなるべく過去問の点数ベース。

褒めるべきポイントは点数ではなく努力量。

(宿題:検定を受けさせる)

宿題:何をしたのか毎日全て聞き出す。

宿題:学校で誰が何を思っていそうか推測させ、それを聞く

宿題:子供に相槌を教える

宿題:子供との会話の際に、何気なく毎回質問をさせる。

次回が最後なので、質問を沢山考えておいて下さい。

自己肯定感と自己効力感

最近自己肯定感が高いのに、自己効力感が低い子供が増えている。

自己肯定感:自分は凄い。特別な人間だ。現在志向。

自己効力感:自分で未来を変えられる。自分はできるようになる。未来志向。

自己肯定感の高め方:かっこいい。かわいい。凄い点数。性質や結果を褒める。

自己効力感の高め方:努力して偉いね。行動を褒める。

第4回 一流への道

a教養、知識の幅

今までやったこと無いことをやらせる。

算盤は効果が薄い。

将棋も実は効果が薄い。

プログラミングも単体では効果が薄い。

しかし、全て知ってると頭が良くなる。

経験の量が大切。掛け算で能力が上昇する。

経験を増やす

経験例(何でも良い)

親の友人の家に泊まる、海外旅行、国内旅行都道府県制覇、本を読む、テレビを見る、大河ドラマを見る、クイズ番組を見る、毎朝ニュースを見る、漫画を読む、ゲームを買う、プログラミングをする、釣りをやる、富士山に登る、グランピングをする、競馬を見る、相撲をマス席で見る、歌舞伎を見る、劇団四季の舞台を見る、セグウェイに乗る、犬ぞりに乗る、ろくろで陶芸体験、フェスに行く、コンサートに行く、ジャズをライブで聞く、サーカスを見に行く、裁判の傍聴に行く、座禅体験をしてみる、リアル脱出ゲームをする、株をやる、ピアノを弾けるようになる、ペットを飼う、空手をする

b主体性

主体性=挑戦する力

失敗を褒めると伸びる。

自分で選ぶものを増やす。

親がやらせることと、子供が選ぶもののバランスが重要

c働きかけ力

巻き込む力、リーダーシップ、協力させる力。

子供が悩みを相談してきたときに、先生や友人に頼る方法を教える。

d論理的抽象的思考力

好きなことを徹底的にやらせる

何かに打ち込む

e創造力

上記を全てこなせば、身につく。

中学受験はすべきなのか

実は中学受験はハイリスク・ミドルリターン

現役で東大に行かせたい場合はほぼ必須

学校を選ぶ時に最重要なのは距離

中学受験のメリット

小学生の間に勉強の基礎が身につく

中高6年間のスケジュールを5年でこなすため、現役の時強い

中学受験のデメリット

高校入試が無いため、中だるみする可能性がある。

入った学校で下位層になった場合、全く勉強をしなくなる。

中学でのやる気ランキング

  1. 中高一貫進学校の上位生徒
  2. 公立中学の上位生徒
  3. 中高一貫進学校の低位生徒
  4. 中高一貫中堅校の上位生徒
  5. 公立中学の低位生徒
  6. 中高一貫中堅校の低位生徒(最悪のパターン)

多摩区から行くべき中学(ドア to ドアで1時間前後)

筑波大学附属駒場

駒場東邦

海城

渋谷教育渋谷

鴎友学園女子高等学校

桐朋

洗足学園

相模原中等

結論

中学受験の勉強自体はする価値がある。

上記の学校に受からなければ、公立に行くべき。

上位の中学に楽々受かるなら、そこでも上位としてやっていける。

ギリギリの合格や中堅に行くなら、公立に行ったほうが、高校入試のために勉強する。

成功談よりも子供は失敗談の方が学びになる。

落とし穴集

高校入試に受かって高校1年で遊び、推薦と受験両方の可能性がなくなる。

大学に入って、オンラインサロンにハマり中退。

有名な中高一貫校に入り、大きな失敗もなく、受験直前に鬱に。

高校で科目を減らし、国公立は受験できない。

中高一貫校にギリギリで合格し、下位層になり、6年間全く勉強せず。

部活重視の学校に入り、一緒に勉強する仲間がいない。

小学校いじめられたから、中学受験して入れたところに入る。

転塾転塾で、塾のせい学校のせい人のせいにする癖がついてしまう。

年相応の基礎力が付いていないため、勉強をするレベルに達しない。

中学の部活で嫌なことがあり、高校は帰宅部。友人できず。

祖父母が甘やかして育て、ゲーム廃人に。

帰国子女でセミリンガルになる。

親子ともども目標が低すぎて、勉強する気にならない。

絵を褒められた経験で、美大を目指す。勉強しないために。

いじめられっ子に関わり、巻き込まれる。

親が全てを管理し、子供の目が死んでいる。

兄弟と比べられ、勉強しない決意をする。

小学校でできると思ってたのに、中学で勉強ができなくて不登校。

姉が不登校で連鎖的に弟も不登校。

道徳教育をしすぎて、正義感の塊になりいじめられる。

塾に受験を勧められ、推薦を利用しなかった。

学部の選択に後悔がある人は6割。

サッカー選手になるから勉強はしなくて大丈夫。

落とし穴は星の数ほどある。

早く立派な大人にすることが重要

Q&A

・柔軟性

「こだわりをなくす」と「好きなものをとことん伸ばす」(ハンカチ持ち上げ理論)は両立するか?

両立させましょう。例えばプログラミングが好きな場合、「時間になったらやめられる」「他人の意見を聞いて違うアプローチが取れる」というのが両立できているパターン。

「数学が大好きで、英語の勉強はしない」みたいなのが悪いこだわり。

・コミュニケーション

 下手をすると、親からの質問が詰問になる。そうならないようにするには?

 本人の気持ちが乗らないのに掘りすぎていいものか?

乗り気でないのにやり過ぎは良くない。違和感を感じたらやめるべき。

子供は大体しゃべるのが好き。話すのを嫌がる場合何か原因がある。何を話せば良いのか分からなそうだったら、先に親が今日あったことを話して、手本を教えると良い。

はい、いいえで答えられる質問。反対のことを言う。

・失敗をポジティブにとらえる方法、指摘/修正の仕方は何か?

 子供が失敗を恐れている。間違っているから直せと言うと非常に嫌がる。

 (泣いて嫌がる事も。どうしてそんなこと言うんだよ!と)

 自己効力感の育成にも大きく関係すると思うがどうか?

しつけと親子の信頼関係の話。相手の行動を変えさせたい場合、行動を変えた時子供にとって良いことが無ければ次から嫌がるようになる。親子の信頼関係では親の言うことを聞いたら、聞いただけの得があるというのを子供に信じさせることが大切。

失敗をポジティブに捉えさせたいなら、挑戦させて失敗したときに褒める等の褒美を与えることが重要。

個人的には自己効力感があるから失敗しても挑戦する、という順番だと思う。自分の力で成し遂げた成功体験が自己効力感を高める。結果が失敗でも「こんなにやって凄いじゃん」という褒め方ができると良い。

・親のNG行動はどう克服したらよいか?

食事で「早く食べろ」親が口元まで持っていき食べさせる、子供の話をさえぎってしまう、怒る、脅す、拒絶するなど

自覚があるなら気をつける。子供の事は友人あるいは部下だと思って接すると、大きな失敗はない。自覚が無いものに関しては仕方がない。

・親が子供をコントロールしていないか

 親が友達付き合いをコントロール、親が友達の悪口を言うのは良いか?

管理のし過ぎは良くないし、そもそもコントロールが難しい。

「あの子と付き合ってはいけません」「はい。わかりました」とはならない。

うまい誘導は大事。コントロールされていると気づかせない。

一般的に友人関係の管理と悪口は良くないとされているが、

付き合う友人からの影響は絶大。

また、悪口は記憶に残りやすく、反面教師になる。

嘘をついたりブラックジョークが言えるのは頭が良い証拠。

一概にこれはダメ、ではなくバランスと使い所が大事。

・ワーキングメモリーはどう鍛えるとよいか?

任天堂スイッチの脳トレが効率が良いが、質のよい生活をしていれば自然と鍛えられる。

・テレビ見る時間が長い(1日2~3時間くらい)。

 ゼロにはできないとして減らす方法は?(録画+オンラインで繰り返し見てしまう。)

しつけをする。テレビをやめたら子供にとってどんな良いことがあるのかがポイント。

テレビを見ること自体は悪くない。そこからコミュニケーションにつなげると大変良い。

テレビを見ながら沢山話しましょう。

・悩んだときの指針は何か?

自分と比べて子供に何が足りていないか考える。

子供に嫌われないようにする。

偏らずバランスを取ること。

空気を読んで常識的に考えること。

まとめ

優先順位

  1. 好き嫌いを無くす
  2. 定期的に図書館に連れて行く
  3. 会話の量と質を上げる
  4. 質問力を鍛える
  5. 一つでも多くの経験をさせる
  6. 検定を受けさせる
  7. 勉強方法を勉強させる

ポイント

「期待して、管理し過ぎず、技教え

努力を褒めて、よく話し合う。

玉磨かざれば光なし」 by礼記

子育てが不安なのは皆同じです。

不安を解消して前に進みましょう。

保護者からしたら少し面倒だとは思いますが、伸ばすために是非ともお越し下さい。
2時間¥5500(税込み)

写真の説明はありません。