——生活習慣が学力を分断し、未来を左右する時代へ——
■ 山梨県の高校入試は、すでに「二極化」がハッキリ見える
山梨県教育委員会が公開した 令和7年度高校入試の得点分布を見ると、
点数が 一つの山を作らず、二つの山(=二峰性) を作っている。

本来、ほぼ全員が受ける試験であれば、得点は正規分布(山が一つ)になりやすい。
しかし山梨県の入試はそうならない。これは、
- 上位層(基礎+思考力がある)
- 下位層(基礎が抜け、思考に進めない)
という “二つの学力集団” が混ざっている。
この状態は、県全体として見ても明確で、
「中学生の二極化」はもはやデータ上の“現実”になっている。
■ 共通テストは正規分布に近い
——でもそれは“上位層だけが受けているから”
大学入学共通テスト(全国)は、
7科目型・理系型ともに、ほぼ きれいな単峰の正規分布になる。

なぜか?
✔ 共通テストを受けるのは “全国の上位層だけ” だから
つまり、受験する生徒の母集団が、
もともと 「上位側に偏った1つの集団」 で構成されている。
にも関わらず、
❗ その上位層だけで構成された共通テストの平均点は
63%
これは逆に言えば、
「上位層でも、努力しないと60%ちょっとしか取れない」
「大学受験は“同じ母集団内での勝負”なので難易度が跳ね上がる」
という現実を示している。
■ なぜ山梨県は二極化してしまうのか?
——学力差ではなく“生活習慣の差”が原因の可能性
二極化は勉強量だけの問題ではない。
生活習慣の違いが分断している。
● ショート動画
- 3〜5秒ごとに映像が切り替わる
- ドーパミン過剰
- ワーキングメモリ低下
- 注意持続時間が短くなる
脳科学の研究では、
TikTok型の高速刺激は 前頭前野(思考・集中の司令塔)を萎縮させる と示されている。
● スマホの通知
- 「集中 → 通知 → 中断 → 再集中」で脳が疲弊
- 読解力・問題解決力が低下
- 記憶の保持率が下がる
通知だけで IQが10下がる という研究もある。
🧠 つまり、
「集中できない脳の構造」に生活習慣が変えてしまっている。
この層が、入試で下の山を形成する。
学校や塾ではどうしようもない“脳の状態”に差がついているのだ。
■ 最低限の生活習慣だけでも、上の母集団に入れる
ここで重要なのは、
山梨県の高校入試の上位層は、“特別頭が良い”というより
“まともな生活習慣があるだけ” の可能性が高い。
なぜなら、上位層は 基礎問題+少しの思考で合格ラインに到達できるから。
上の母集団に入るために必要なのは、
まず脳を壊さない生活習慣だけ。
■ ここから先の大学受験は「努力の世界」
高校入試で上位母集団に入るのは、
生活習慣を整えれば誰でも到達できる。
しかし大学受験は違う。
✔ 読解
✔ 思考
✔ 暗記
✔ 応用
✔ 記述
✔ 試験技術(配点戦略など)
上位層だけが受ける共通テストで 平均63%
つまり
“まともな生活習慣”+“努力”が必須
生活習慣だけでは勝てない世界に入る。
