全員を伸ばす気で生徒に教えていても、伸びる子と伸びない子という違いは必ず出てくる。
同じ事を教えているのに、なぜこんなにも差がでてしまうのか。
同じ時期に入ってきて、学力の差がかなりあったにも関わらず、逆転してしまうこともままある。
それほどに伸びる伸びないの違いは大きい。
で、ついにこの違いが何かが分かったかもしれない。
一般には伸びる子には集中力がある。負けず嫌い。計画力がある。質問力がある。学習習慣がある。素直。
とか、色々言われている。
それも当然正しい。が、それは本質じゃない。
それらの能力を身につけられるか、られないかの一つの指標があるのだ。
それは、早慶march国公立大学を目指しているかどうかだ。
これは高校生の話ではない。小学生でも中学生でも同じ。
一流大学を目指している場合(これは本人でも親でも構わない)、うちの塾では確実に伸びている。
逆に大学に行っても行かなくても良い、どこの大学でも良い、という場合はほぼ伸びない。
「大学院を目指します」というなら最高だ。めっちゃ伸びる。
これが面白いのは、最初の学力が関係ないところだ。
大事なことなのでもう一度言う。
最初の学力関係なく、目指している所が高ければ高いほど伸びる。
現状それほどできなくても、一流大学を目指している子供は、未来の自分に大きな期待を抱いている。
これは経験則では分かっていたのだが、一応研究も見てみた。その結果やはりこれはどうやら確からしい。
ハッティ教授によると、自分への期待値の高さが学力へ与える影響は甚大らしい。激甚と言っても良い。
使える脳の鍛え方でワシントン大学の心理学の教授が、「知能が伸びると思っている人の知能が伸びる」という風に言っている。
これも、自分に対する期待だ。
これはどこの研究か忘れたが、大学院を目指している、大学を目指している、高校を目指している、とうい目標によって学力に差が出るらしい。
当然大学院を目指している人が一番学力は高くなる。
うちは最近上位校受験専門にした。
前段の文章を読んでたみなさんなら分かると思うが、これは勉強のできる人を集めるようにするためではない。
生徒を伸ばすためだ。
最初から自分への期待を高めて入って来て欲しい。そうすれば当塾はどこまでも伸ばす。
「大学は行かなくても良い」と言って入って来られると、伸ばすためのハードルが一つ追加されてしまうのだ。
とは言え、家庭での方針にもよることなので、上位校を目指していなくても、当然僕は全力を尽くしますよ。
で、親が何をすればいいか
ここまで読んでたなら、もう分かりますよね。
子供に大学院を目指させなさい。
騙されたと思って。
これは本当に効果が高い。マジで。
「そんな金がないから院は勘弁」というなら、東大でも早慶でもマーチでもどこでも良いので、一流大学を目指させなさい。
親が期待していると、子供にも確実に伝播し、それが子供の自分への期待になるから。