集団塾に行かせたほうが良いか。それとも個別指導に行かせたほうが良いのか。
昔からよく議論になってますね。
一般的には勉強のできる子は集団塾。勉強のできない子が個別指導、という風に言われています。
それでも良いのですが、実は集団と個別はどちらでも構わないのです。
そもそもずっと議論になってる時点で、どちらも同じようなものと言われているようなものです。家を買うべきか借りるべきかの議論と似ています。
まあ、科学的根拠に基づいて見てみましょう。
上記はハッティランキングと言われる学力への効果をランキングにしたものです。
メルボルンの大学教授が作ったもので、かなり信用に足るものだと思っています。
このランキングによると個別指導は179位。効果量0.23
効果量はプラスの値であれば良い影響です。
効果量がプラスだから、集団より個別指導のほうが科学的には良い指導方法だ。
そう考えるのは早とちりです。このハッティランキングで言われているのは、0.4の効果量を超えると望ましいというものです。
0.4以下は効果はあるが、それほど強い影響ではなく、やってもいいけれども……。程度です。
ちなみに教室の人数を減らすのも0.21程度です。
結論としては「個別指導の方が集団よりちょっと良いけど、もっと大事なことがいっぱいあるよね」というものになります。
塾をやっている身からしても、そんな気はします。
勉強のできる子でも、できない子でもどっちでも大丈夫です。
まあ、明らかにレベルの違う集団塾に入れるのは、当然良くないですが。
塾の選び方には集団、個別以上に大事な指標があるっちゅう話ですが、それに関してはまた今度。